SIGHTSEEING盛岡を楽しむ

ダイナミックに、時に奥ゆかしく、胸にせまる岩手の旅。

平泉文化を中心とした歴史と文化を物語る史跡や南部片富士岩手山を囲む山海の雄大な自然。
四季を通して様々な景色を楽しむことができるのが岩手の魅力です。

  • 体験
  • 祭り
  • 観光地

体験

  • 小岩井農場(雫石町)

    美しい岩手山の裾野には緑の牧場がのびやかに広がり創業以来百有余年の歴史を誇る民間総合牧場。総面積3,000haで酪農、緑化造園、山林、観光事業などを行なっています。四季の移り変わりを雄大に見せる自然の中で牛や羊などが大切に育てられており、北欧風の牧歌的雰囲気を満喫できる「小岩井農場まきば園」では、乗馬、トロ馬車や、ガイド付き農場ツアーなどが楽めます。

  • 盛岡手づくり村(盛岡市)

    工芸品、家具、染め物、食品など一流の職人の卓越した技を見ることができ、実際に体験することもできます。また、盛岡地域に古くから伝わる南部曲り家という住居を移築したものがあり、約200年前に建てられたものと言われ、柱や床板など使用できるものはその時代の物が使われています。

  • みちのくあかね会(盛岡市)

    明治時代、イギリス人宣教師が岩手に広めたホームスパンは、羊毛を染め、手紡ぎしたいとで織る毛織物。作業所では染色から織りまですべて手作業で行うホームスパンの工程を見学することができ、一連の製作工程をパネルで紹介しています。また、コースターなどの制作体験も行っています。

  • うるみ工芸(盛岡市)

    浄法寺塗(じょうぼうじぬり)は、およそ1300年前、浄法寺町に天台寺が建立され、寺の僧侶の手で自家用什器が作られたことに始まるとされています。うるみ工芸で作られる浄法寺塗は日常使いの漆器で、 使い込むごとに艶が増す本物の漆器です。漆の樹液をためる漆桶やホコリを払う羽根、加飾に使用する具、漆を塗る刷毛などの漆器を製造する為の道具や、急須台の作業工程を展示しています。市内のショールームでは、本格的な本漆で絵付け体験を行うことが出来ます。

  • 猊鼻渓舟下り(一関市)

    砂鉄川が石灰岩を侵食してできた約2kmの渓谷で、高さ50mを超える断崖が両岸にそびえ、春の藤、秋の紅葉、山水画のような冬の雪景色と四季折々の風景をお楽しみいただけます。大正14年10月8日、国の史蹟名勝天然記念物に、名勝指定県内第一号に指定され、日本百景のひとつに数えられています。流れは静かで、棹一本で操る舟下りは往復90分、船頭が唄う「げいび追分」が響きわたります。

  • 岩泉線レールバイク(岩泉町)

    平成24年に廃線となった旧岩泉線、和井内駅から中里駅までの片道3㎞を2~4名乗りのレールバイク(自転車)で、40分~45分かけて往復できます。懐かしい山里ならではの田園風景が楽しめ、四季折々の自然を満喫でき、特に秋は黄金色に実る稲穂、色とりどりに染まる木々が目を楽しませてくれます。

  • 三陸鉄道

    日本最初の第三セクターとしてスタートした三陸鉄道は、2019年3月にJR東日本から山田線(釡石~宮古)の経営を移管され、従来の南リアス線、北リアス線とつながり、第三セクター鉄道としては日本最長163kmの「三陸鉄道」となりました。開業以来、初日の出号、三陸縦断夜行列車さんりくあさかぜ号、プレミアムランチ列車などのイベント列車、こたつ列車(日本最初のこたつ列車)などの観光列車が運行されています。起伏にとんだ三陸海岸の景色を、車窓からお楽しみいただけます。

  • 宮古市遊覧船「宮古うみねこ丸」(宮古市)

    2022年7月就航の新造船、宮古市遊覧船「宮古うみねこ丸」は、出崎埠頭と浄土ヶ浜(桟橋)2つの発着所から出港し、国の指定名勝「浄土ヶ浜」をはじめとした三陸ジオパーク・ジオサイトを約40分かけてガイドとめぐる遊覧船です。広い展望デッキから眺める大パノラマの太平洋や数々の奇岩は、見る者を圧倒する迫力満点の景色です。船上からでしか見られない自然の芸術をお楽しみください。ご乗船の際にはうみねこの餌付けが出来る「うみねこパン」の購入がおすすめです。かわいらしい「うみねこ」への餌付け体験もぜひお楽しみください。

  • 小袖海女センター(久慈市)

    奇岩と怪石が連なる美しい小袖海岸観光拠点である小袖海女センター。1階は観光案内所や産直施設、2階には海女を紹介する展示コーナー、3階には生ウニ丼(夏季限定)やまめぶ汁などを食べることができる軽食スペースがあります。海女センターそばの海岸では、磯のウニを素潜りで採る「海女の素潜り実演」が7~9月に行われています。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で有名になった「北限の海女」は久慈市の小袖海岸で活躍する海女たちの総称。

  • サッパ船アドベンチャーズ
    (田野畑村)

    サッパ船とは 三陸の漁師がウニ漁やアワビ漁、その他、小規模な刺し網漁などに使用する小型の磯舟。地元漁師が操るサッパ船で、北山崎など真下から仰ぎ見る高さ200mの断崖断崖や海食洞などを間近に、漁師とのふれあいも楽しみながら約60分の遊覧を楽しめます。小型船のため水深の浅い岩礁地帯、岩肌を触れそうな細い岩の間でも進むことができ、迫力あるダイナミックな田野畑の海岸線をご満喫ください。

  • 早池峰神楽(花巻市)

    花巻市大迫町の大償(おおつぐない)・岳(たけ)の2地区に伝承される神楽で、もと早池峰山を霊山として信仰した山伏によって演じられました。明治以降、一般の人々が伝承するようになりました。昭和51年(1976年)5月4日、国の重要無形民俗文化財に指定され、平成21年(2009年)にユネスコの無形文化遺産に登録されました。毎月第2日曜日を「神楽の日」として、花巻市大迫交流活性化センターにおいて岳神楽・大償神楽、八木巻神楽の3つが月替わりで公演されています。神々しい舞を間近で観ることができます。

  • 砂ゆっこ(西和賀町)

    東北初の砂風呂として平成2年に誕生した「槻沢(つきざわ)温泉 砂ゆっこ」。専用の浴衣に着替え、温泉で60度まで熱した西和賀町内で産出される海の砂より重いという天然珪砂を女性スタッフがやさしくかけてくれます。砂の重みも心地よく、砂に埋まった瞬間からじわりと汗ばみ、15分の砂風呂体験を終えれば体の芯までぽっかぽか。砂風呂体験の後、体についた砂は併設されているお風呂で流し、ゆっくりとお湯につかります。

  • いわての三大麺
    (盛岡市・花巻市)

    「わんこそば」は、おもてなしの心から生まれた独特の伝統文化食で、宴の席で大勢のお客様をもてなすために考えられたと伝えられています。約15杯前後で通常のもりそば一杯分です。「盛岡冷麺」は、強いコシの麺が独特の歯ざわりを生み出し、飲み心地良くコクもたっぷりなスープは牛骨・鶏肉等を煮込んで味付けしております。キムチの辛さと相性ぴったりです。「盛岡じゃじゃ麺」は、うどんのような麺と特製味噌をよく混ぜあわせ、お好みで、おろし生姜・酢・ラー油を加えていただきます。「ちーたんたん(鶏蛋湯)」の注文もお忘れなく。

  • 喫茶店(盛岡市)

    盛岡は、昔ながらの喫茶店やコーヒー豆を焙煎して販売する店が多いといわれています。盛岡のコーヒー消費量は全国でも常に上位で、「コーヒー好き」が多い街であることが分かります。盛岡には喫茶店とコーヒー文化が根付いており、昔ながらのレトロな喫茶店だけでなく若い世代が営むカフェもあり、新旧問わず共通しているのがコーヒーを自家焙煎しているお店が多いことです。個人経営の喫茶店が多く、こじんまりした雰囲気が特徴ですので、街をめぐりながら気になるお店を覗いてみてはいかがでしょう。

  • 福田パン(盛岡市)

    1948年創業よりパンづくり一筋。盛岡に暮らす人にとって、福田パンは子どもの頃から慣れ親しんだ味。給食をはじめ、子ども会行事やふだんのおやつでもいただきます。長田町本店をはじめ、直営店では50種類以上のメニューがあり、お客様がお店に行って注文をしたタイミングで、目の前で調理してくれます。大きなコッペパンにお好みのクリームや具材をはさんで食べる盛岡のソウルフード、福田パンは並んででも買いたくなる美味しさです。

  • 前沢牛(奥州市)

    岩手県奥州市前沢で肥育された黒毛和種の和牛が、一定の規格を満たした場合に呼称を許されるブランド牛肉で、岩手ふるさと農業協同組合の登録商標です。三大和牛の一つとされています。前沢牛は上質できめ細やかな霜降りで、しっとりし、その脂はしつこくなく、食すと上質な香りが口の中に広がり、肉が溶けるように感じられる極上の牛肉です。前沢牛のサーロインはサシと呼ばれる霜降りが見事に入っていて、柔らかく、味も風味も抜群です。

  • もりおか短角牛・いわて短角牛(久慈市、岩泉町、二戸市、盛岡市)

    農耕・運搬用の役畜であった『南部牛』に、『ショートホーン種』等の海外品種を掛け合わせたことが、いわて短角牛の端緒とされています。全国の肉用牛頭数に占める日本短角種のシェアは0.5%以下。(北東北・北海道を中心に約7,000頭)非常に希少な国産赤身肉です。赤身が多く、やわらかで風味のよい日本短角種は、噛めば噛むほど肉本来の旨味や香りが感じられます。県内では、久慈市、岩泉町、二戸市、盛岡市が主要4産地とされており、もりおか短角牛は、盛岡で産まれて盛岡で育ち、ブランド基準8つを満たしたものを呼びます。

  • 地酒(岩手県内全域)

    日本三大杜氏一つに数えられる酒造り集団「南部杜氏」。南部杜氏が醸す日本酒は、濃醇で甘口な味わいが特徴で、お米の凝縮した旨味やコクを楽しめます。岩手は奥羽山脈と北上高地の山々が連なりその恩恵を受けたミネラル豊富な水で栽培したお米は、旨味を吸収して酒造りに最適な酒造適合米に育ちます。日本酒の技術面を支える南部杜氏と、良質な大地が生む酒造りに適した水とお米、寒造りがよいとされる気候風土も相まって、おいしい岩手のお酒が出来上がります。

  • 地ビール(八幡平市、盛岡市、遠野市、西和賀町、一関市、大船渡市、陸前高田市)

    豊かな香りや深いコクなどで人気の地ビールは、岩手県内では現在「ベアレン」をはじめ「銀河高原ビール」「暁ブルワリー」「いわて蔵ビール」「遠野麦酒・ズモナビール」など8社が醸造販売を行っています。小麦を使ったヴァイツエン、上面発酵の各種エール、濃色ビールのスタウトやデュンケル、リンゴ味や牡蠣を使用したオイスタースタウトなど、個性的な味わいをご堪能いただけます。盛岡の「ベアレンビール」は、市内に直営レストランがあり、常時、ヨーロッパの伝統的な製法によるクラシックビールをお楽しみいただけます。

  • 遠野ジンギスカン
    (遠野市、盛岡市)

    遠野では60年以上前から地元でおなじみのグルメです。英国発祥の毛織物「ホームスパン」の製作のため、羊の飼育が盛んで新鮮な羊肉を調達しやすかったこともあり、次第にジンギスカンのおいしさが知られ、家庭の味や地域行事の料理として味わうようになりました。そして、遠野スタイルと言えば「バケツジンギスカン」。屋外で気軽に食べられるよう、空気穴が開いたブリキのバケツに固形燃料を入れてジンギスカン鍋を熱し、羊肉を焼くスタイルで、店舗によっては無料貸し出しも行っています。

  • 瓶ドン(宮古市)

    岩手県沿岸では獲れたてのウニを滅菌処理を行った海水と一緒に「牛乳瓶」に入れ保存することが一般的です。この独特の「瓶ウニ」スタイルからヒントを得て、考案されたのが「瓶ドン」です。「瓶に詰まった“宮古の恵み“を、ほかほかのご飯にまるごとかけて」をコンセプトとし、牛乳瓶に入った宮古の旬の食材を存分に感じて頂ける体験型のご当地丼です。「めかぶ、帆立、いくら」「トラウトサーモン、いくら」「めかぶ、烏賊、焼きウニ」など店舗によって内容が違いますので、お好みの「瓶ドン」を探してみてはいかがですか。

  • ひっつみ(岩手県内全域)

    小麦粉をこねて薄く伸ばしたものを手でちぎり、季節の野菜や鶏肉、ごぼう、にんじん、きのこなどを入れた出汁に入れて煮込む料理。農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた岩手県の郷土料理です。名の由来は、「手で引きちぎる」事を方言で「ひっつむ」と言うことから名付けられました。「ひっつみ」は、地域によって「とってなげ」、「はっと」、「きりばっと」とも呼ばれます。年中を通して食されますが、特に冬の寒い時期は身も心も温めてくれる岩手のふるさとの味です。

  • 南部煎餅(岩手県内全域)

    南部煎餅は、古くから岩手県や青森県を中心とする南部地方(旧南部藩)で親しまれてきた素朴ながらも味わい深い食べ物です。小麦粉と塩と水を混ぜて練った生地を、丸い鋳型に入れて堅く焼いて作られます。縁に「みみ」と呼ばれる薄くカリッとした部分があるのが特徴です。「胡麻」「落花生」「醤油」などが主流ですが、厚焼きのクッキータイプや、いか、りんご、納豆などの個性豊かな商品、砕いてチョコレートをコーティングした商品など、素材の組み合わせによって様々な表情を見せてくれます。

  • りんご(岩手県内全域)

    岩手のりんごの生産量は、青森・長野に次ぐ国内第3位。国内りんごの中で、一番多く生産されている有名な品種「ふじ」の原木は盛岡市にあり、その枝を接ぎ木して世界中に広まりました。1940年から始まった皇室へのりんごの献上は、戦争での中断の後、70年以上毎年行われています。2019年産の江刺りんご「サンふじ」は、トップランク「特撰」の一箱28玉入が過去最高値の一箱140万円で落札された事などからも、岩手産りんごの評価が高いことがうかがえます。秋の収穫期になると、産直や盛岡駅にも県内各地の様々な種類のりんごが並びます。

祭り

  • 盛岡さんさ踊り(盛岡市)

    毎年8月1日から4日まで開催される勇壮な太鼓の音色と華麗な群舞が魅力の夏祭り。さんさ踊りは藩政時代から受け継がれた踊りで、その起源は「三ツ石伝説」に由来すると言われています。1978年に「盛岡さんさ踊り」としてパレードを行って以来、市民の中で定着し、2014年には「和太鼓同時演奏」の世界記録を達成しました。ミスさんさ踊りの華麗な演舞を先頭に、一般参加、伝統さんさの集団が続き、「サッコラチョイワヤッセ」(「幸せを呼ぶ、来る」と書いて「幸呼来(サッコラ)」)という掛け声とともに約1キロの距離をパレードします。

  • チャグチャグ馬コ
    (滝沢市、盛岡市)

    農耕馬に感謝する200年以上に及ぶ伝統行事で、毎年6月の第二土曜日、色鮮やかな装束で着飾った馬と馬主が滝沢市の蒼前(そうぜん)神社から盛岡市の八幡宮(はちまんぐう)まで14キロの道のりを約4時間かけて行進するお祭です。馬のあでやかな飾り付けとたくさんの鈴が特徴で、歩くたびにチャグチャグと鳴る鈴の音が名称の由来といわれています。古くから南部駒の馬産地として名を馳せ、南部曲り家の茅葺き屋根の下で家族の一員として「馬コ(うまっこ)」を大事に扱ってきた南部盛岡地域ならではの祭りです。

  • 春の藤原まつり(平泉町)

    藤原まつりは、春と秋に開催。特に5月1日から5日までの春のまつりが華やかです。3日に開催される「源義経公東下り行列」は、義経が兄頼朝より逃れて平泉に着いたとき、藤原秀衡公が喜んで自ら出迎え、民衆も歓喜したという情景を再現しています。当時の姿を装った総勢100人の大行列は平安絵巻そのもののように絢爛豪華で、義経公役には毎年人気の芸能人が扮します。また、毛越寺で行われる「延年の舞」は、国の重要無形民俗文化財に指定されている古典芸能です。そのほか、稚児行列・弁慶力餅競技大会などの催しが行なわれます。

  • 北上展勝地さくらまつり
    (北上市)

    北上川沿い、珊瑚橋のたもとから「桜名所百選」に選ばれた桜並木が2kmにわたって続いています。公園内には1万本の桜と10万本のツツジがあり、市民の憩いの場として親しまれています。南部藩の米蔵を模したレストハウス脇には北上夜曲の歌碑が建っているほか、入り江には復元された南部藩船150石積みの大型帆船「ひらた船」が浮かんでいます。また、古民家や商家、武家屋敷などの歴史的建造物30棟近くを移築復元した「みちのく民俗村」や詩人・サトウハチロー記念館」「画家・利根山光人記念館」もあり、歴史・文学散歩も楽しめます。

  • 花巻まつり(花巻市)

    鳥谷ヶ崎神社の祭礼として、毎年9月第2金曜日~日曜日に行われ、文禄時代から始まったといわれる420年を超える歴史の祭りです。花巻ばやしにあわせ繰り出される炎ゆらめく美しい風流山車のほか、ギネス世界記録を達成した100基を超える勇壮な神輿、古来より踊り継がれてきた鹿踊(ししおどり)・神楽権現舞のパレードが繰り広げられます。

  • 盛岡舟っこ流し(盛岡市)

    舟っこ流しの始まりは,今からおよそ280年ほど前、盛岡藩四代藩主南部行信の七女麻久子姫が川施餓鬼(かわせがき)の大法事を計画し、位牌(いはい)を舟に飾りお供え物を載せて流したことが、今に伝わる舟っこ流しの行事ともいわれております。例年8月16日の夕刻、堤灯やお供え物などで飾り北上川に浮かべられた舟に、火が灯されます。 水面に炎が照り映え、やがて静かに焼け落ちて流れのなかへ。 灯籠流しと共に、先祖の霊をおくり無病息災を祈る伝統行事です。

  • 盛岡秋まつり(盛岡八幡宮例大祭)(盛岡市)

    1709年の盛岡の城下整備を祝い、城下23町の町民が盛岡八幡宮に山車を奉納して、3日間御城下目抜き通りを練り歩いたのが始まりと伝えられています。祭りの間、それぞれの山車に若衆がつき、南部独特の音頭をとり、太鼓を打ち鳴らしながら市内を練り歩きます。 主な祭りの日程は、9月14日午後の八幡下りに始まり、15日夕刻からは山車大絵巻パレード。 各町内の山車が勢ぞろいする、祭りの見どころです。 16日は八幡宮境内で古式ゆかしい流鏑馬(やぶさめ)が行われます。

  • 裸参り(盛岡市)

    藩政時代から続く、無病息災、豊年を祈願する小正月行事です。まっさらなさらしを巻き、頭に白の向こう鉢巻き、腰に注連縄、素足に草鞋履きの男たちが、口にくわえ紙をし、身を切るような厳冬の街を練り歩くきます。手にした鈴を「シャン、シャン」と響かせ、左右に大きく踏み出す独特の歩調を取りながら参拝します。厳かに歩を進めるその姿は、何百年の時を経ても変わることなく受け継がれてきました。盛岡・材木町の永祥院(えいしょういん)と北山の教浄寺(きょうじょうじ)では1月14日、盛岡八幡宮は15日、桜山神社では26日に行われます。

観光地

  • 【世界遺産】平泉(平泉町)

    2011年6月、ユネスコ世界遺産委員会で、中尊寺、毛越寺、無量光院跡、観自在王院跡、金鶏山の五個所を構成資産とし「平泉 ─ 仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群 ─」として世界遺産に登録されました。平泉には、仏教の中でも、特に浄土思想の考え方に基づいて造られた多様な寺院・庭園及び遺跡が、一群として良好に保存されており、寺院や庭園は、この世に理想世界を創り出そうとしたもので、海外からの影響を受けつつ日本で独自の発展を遂げたものです。平泉の理想世界の表現は、他に例の無いものとされています。文化遺産としては、東北で初の世界遺産登録となります。

  • 【世界遺産】橋野鉄鉱山
    (釜石市)

    2015年7月5日、ユネスコ世界遺産委員会で橋野鉄鉱山を構成資産に含む「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の世界遺産に登録されました。橋野鉄鉱山は現存する日本最古の洋式高炉跡で、近代製鉄の父といわれる大島高任の技術指導により、安政5(1858)年から翌6年にかけて建設され、その後、南部藩が経営したものです。三基の高炉跡のほか、水車場跡や御日払所、長屋跡そして山神社跡なども確認され、その遺構は当時の稼動状況・経営状況までも示し、日本における製鉄産業の近代化を象徴する史跡となっています。

  • 【世界遺産】御所野縄文公園(一戸町)

    2021年7月27日、ユネスコ世界遺産委員会で、縄文時代草創期から晩期の各時期の代表的な17遺跡で構成された「北海道・北東北の縄文遺跡群」が、世界遺産に登録されました。御所野遺跡は、縄文時代中期後半(5000年前から4200年前)、800年間にわたって人々が定住した祭祀の場を伴う集落跡と考えられ、近くを流れる馬淵川やその支流や周辺の豊かな森で狩猟や採集、漁労を中心とした生活を営んでいました。御所野縄文公園は公園と御所野縄文博物館で構成され、縄文の歴史を今に伝えています。

  • 岩手銀行旧盛岡銀行旧本店本館(盛岡市)

    同じ「辰野・葛西建築設計事務所」が設計した東京駅丸の内駅舎も国指定重要文化財ですが、東京駅は1914年の完成に対し、岩手銀行旧盛岡銀行旧本店本館は1911年と3年早く完成しています。東京駅は第二次世界大戦の東京大空襲で被爆し、3階部分が焼け落ちました。2012年に躯体、外装を保存復元されましたが、創建当時の内装はほとんど残っていません。創建当時の暖炉などは、東京駅で見る事が出来ないため、辰野金吾ファンのテンションは、とても上がると思われます。その意味でも、内装は当時のまま「岩手銀行赤レンガ館」として保存利用されている歴史的価値の高い建築物といえます。

  • 盛岡城跡公園(盛岡市)

    盛岡城は、三戸から不来方(こずかた)、現在の盛岡に南部信直(なんぶのぶなお)が、1597年(慶長2年)築城を始められたと伝えられています。城内は、北から勘定所、三の丸、二の丸、本丸などで構成されており、明治7年に城内の建物は取り壊されましたが、現在は盛岡産の花崗岩を積み上げた石垣が残っています。日本百名城の一つとしても知られています。

  • もりおか歴史文化館(盛岡市)

    盛岡城跡公園内にある文化施設で1階は「観光交流ゾーン」、盛岡を代表するチャグチャグ馬っこや、さんさ踊りに関するものを展示している他、「まち歩き・城巡り」の拠点となるコーナーがあります。2階は、歴史文化ゾーン「歴史と文化の回廊」、盛岡藩が成立する以前、城下町盛岡、南部家などの歴史や文化に触れることができます。

  • 石割桜(国指定天然記念物)(盛岡市)

    盛岡地方裁判所の中庭にあり、市内でもっとも早く開花する桜としても有名です。周囲21m、高さ1.7mの大きな石を割って生えているアズマヒガンザクラ。大正12年には、国の天然記念物として指定されています。樹齢約350年と推定され、市民の手厚い保護によって火災や病害虫などから守られてきました。寛永年間頃、南部藩家老屋敷の庭にある巨石に落雷が有り、その時できた割れ目に桜の種子が入り込み成長した、とも言われています。

  • 旧第九十銀行本店本館
    (盛岡市)

    旧第九十銀行は、明治43年(1910)に盛岡出身の建築家で大阪の裁判所などを手掛けた横濱勉が設計。レンガ造りの美しいドイツ風ロマネスク様式を汲んだの近代洋風建築。明治の洋風建築を象徴する盛岡銀行(岩手銀行旧盛岡銀行旧本店本館)に対し、第九十銀行は、大正期の新たな息吹を感じさせてくれる、時代を先取りしたスタイル。2014年に国指定重要文化財に指定されました。現在はもりおか啄木・賢治青春館として保存利用されており、石川啄木と宮沢賢治が青春を育んだ盛岡の街と二人について紹介しています。

  • 旧盛岡高等農林学校(盛岡市)

    明治35(1902)年に設立された盛岡高等農林学校は、岩手大学農学部の前身であり、官立では日本最初の高等農林学校。校舎は大正元(1912)年竣工。明治期に設置された国立の専門学校の中心施設のうち、現存する数少ない遺構のひとつ。宮澤賢治も学んだこの校舎には、同じデザインのかわいらしい門番所も重要文化財に指定されてます。現在は農業教育資料館として公開されており、同じ敷地内の植物園、北水の池と共に訪れてみてはいかがでしょうか。

  • 旧石井県令邸(盛岡市)

    現在の県知事にあたる、第二代石井省一郎県令の私邸の洋館として、明治18~19年に建設されたと言われていますが、設計、施工共に不明で謎のある建物。盛岡で最も古い本格的な煉瓦造の洋館で、全国的に見ても最初期のものとなります。 初夏の時期に新緑の蔦が多く巻き付く ので、見応えがあります。現在、建物内は主にアートスペースとして利用されています。

  • 石川啄木記念館(盛岡市)

    石川啄木の顕彰と資料収集、保存、情報提供を目的として1970年に開館。現在の建物は、啄木がかつて理想の「家」を詩に託した白い西洋風の家をイメージし、生誕100周年を記念し1986年に建設されました。啄木の足跡に沿って、啄木直筆のノートや書簡、写真、衣服など数多くの遺品や関係資料が展示されています。啄木に関する貴重な資料のほか、「旧斎藤家住宅」や啄木が実際に教鞭を執った歴史的建造物「旧渋民尋常小学校校舎」を見学できます。

  • 材木町「よ市」(盛岡市)

    1974年に商店街を盛り上げようとはじまった40年以上続く「市」です。4月~11月の毎週土曜日、約400メートルの商店街が歩行者天国になり、その路上いっぱいに所狭しと店が並び、買物客が道を埋め尽くします。100店舗以上の露店で賑わう通りを歩きながら、地ビールや手づくり惣菜、郷土食など、さまざまなグルメを味わえたり、旬の野菜や果物、自家製のお漬物などをお手頃価格で購入できたりと楽しさいっぱいです。手づくり感あふれる雰囲気は、お子さんから年配の方まで幅広い年代の方々が楽しめる市となっています。

  • 神子田朝市(盛岡市)

    長年、盛岡市民の台所として親しまれている盛岡神子田朝市は、組合形式としては日本最大規模。毎朝早朝から開催され、年間300日以上も営業している、全国的にも珍しい朝市です。昭和43年、盛岡市中央卸売市場の開設に伴い、それまであった生産農家の直売所が立ち退きを迫られました。そこで有志による「盛岡地区生産者立売組合」が結成され、朝市が始まりましたが、あまりの人気に広い駐車場や売り場の確保が必要となったため、昭和52年神子田への移転となりました。あちらこちらから聞こえる盛岡弁、昔ながらの暖かい雰囲気を味わえる朝市です。

  • 報恩寺羅漢堂・五百羅漢
    (盛岡市)

    羅漢堂内の五百羅漢は、京都の九人の仏師の手により享保16年(1731)から4年を費やして作られました。寄せ木造りの羅漢像は漆塗りが施され、マルコポーロやフビライの像なども見られます。現存する羅漢像は499体ですが、木彫りでこれだけの数が残っているのは全国的にも珍しいと言われており、盛岡市指定有形文化財になっています。ずらりと並ぶ羅漢像は、厳しかったり、笑っていたり、不思議なポーズをとっていたり、一体一体違っていて一見の価値ありです。自分にそっくりな羅漢像を探してみてはいかがでしょう。

  • 茣蓙九(ござく)(盛岡市)

    文化13年(1816)創業の江戸末期から明治にかけての豪商の面影を今に伝える貴重な商家。母屋と裏側の土蔵7棟、川べりの土蔵は盛岡を代表する景観です。現在はござ九・森九商店として老舗の日用品雑貨屋さんとして親しまれています。商店と一目でわかるような看板は立っていないので、ご注意を。暗褐色の瓦が見え、壁面は大部分格子から成り、竹ぼうきが並ぶ正面からの景観を眺めた後には、石垣の護岸があり、その上に茣蓙九の瓦屋根と白壁の蔵と,それと一体となった土塀が見える中津川側からの景観もぜひ。

  • 青銅擬宝珠(せいどうぎぼし)(盛岡市)

    中津川にかかる上ノ橋と中ノ橋の欄干につけられた、青銅鋳物擬宝珠36個のうち、上ノ橋の18個が国指定重要文化財に指定されています。青銅製で慶長14年(1609)の銘が刻まれるものが8個、慶長16年(1611)の銘が刻まれるものが10個あります。これほど多く残っているのは全国的にも珍しいです。戦時中の金属回収を逃れ、400年前の佇まいを今に残している。夏にはアユが躍り、秋にはサケが産卵のために遡上する姿が見られます。

  • 鉈屋町(盛岡市)

    北上川沿いに位置する鉈屋町(なたやちょう)は、かつて舟運の要所として栄えた街で、商人や職人が多く住んでいた地域です。明治時代に建てられた盛岡町家は、町人たちの住まいと働く場が一体になった建物として発展してきました。近年その街並みを保存活用する動きが進み、レトロな街歩きが楽しめると注目されています。もりおか町家物語館は、酒造業を営んでいた町家や酒蔵をリノベーションしたもので、ノスタルジックな雰囲気を楽しみながら盛岡の歴史や文化を学ぶことができます。

  • 岩鋳鐵器館(盛岡市)

    南部鉄器は、17世紀中頃、南部藩主が京都から盛岡に釜師を招き、茶の湯釜をつくらせたのが始まりといわれます。有名な南部鉄瓶は、18世紀になって茶釜を小ぶりにして改良したのが始まりで、一般の人にも手軽に用られるようになりました。岩鋳鉄器館は、県内一を誇る南部鉄器の展示ギャラリーを始め、釜師たちの職人技と、鉄器の製造プロセスを間近に見ることができるテーマパーク型工場です。鋳込みや漆の着色など、ダイナミックかつ繊細なものづくりの世界を堪能いただけます。

  • 八幡平アスピーテライン
    (八幡平市)

    「アスピーテ」とは、楯を伏せたような形の火山を示す名称で、岩手県の八幡平(御在所)温泉から秋田県のトロコ温泉まで、八幡平を横断する全長26.7kmのドライブウェイです。八幡平アスピーテラインからは、八幡平に広がる山々の雄大な景色や手付かずの自然の風景を鑑賞することができます。なかでも八幡平山頂付近では、360度の自然の大パノラマが広がり、周囲の湿原を散策して赤・黄・緑に彩られた美しい紅葉を楽しむこともできます。

  • 遠野ふるさと村(遠野市)

    今では数少ない、江戸中期から明治中期にかけて建てられ、馬と人が暮らした市内の「南部曲り家」を移築・保存し、懐かしい昭和初期の遠野の農村を再現した場所です。村内では、「まぶりっと(守り人)」というインストラクターが、農作業をはじめ「もちつき」「そばうち」「縄ない」など20種類以上の体験指導を行い、気軽に山里の暮らしを体験することができます。(体験は予約制)伝承文化や農村生活に触れながら、心癒される山里の四季折々の風景、季節の行事がお楽しみいただけます。

  • 宮沢賢治記念館(花巻市)

    詩人、科学者、農業指導者、そして地質学者に法華経信者。これらすべてを37歳の短い生涯の中で一身に開花させた宮沢賢治。宮沢賢治記念館は、詩や童話、教育、農業、科学と多彩な活動を繰り広げた賢治の世界に親しんでもらうための施設で、昭和57年9月21日(9月21日は賢治の命日)に開館しました。以来賢治を愛好するたくさんの方が記念館を訪れ、その数は年間20万人を超えます。宮沢賢治記念館では賢治の愛用品、原稿など賢治ゆかりのものの展示のほか、ビデオやスライド、図書資料などで賢治宇宙にアプローチすることができます。

  • えさし藤原の郷(奥州市)

    えさし藤原の郷は、奥州藤原氏の歴史をたどりながら、みちのく東北の歴史と文化が体験できる初代清衡ゆかりの地のテーマパークです。市街地近郊の向山公園内約20haに約36億円を投じ、平成5年6月に完成しました。東北古代の城柵から藤原清衡らの居館であった豊田館をはじめ奥州藤原氏の政庁・柳之御所、秀衡の居館・伽羅御所、そして黄金文化を象徴する金色堂などが壮大華麗に本格再現されています。また、NHK大河ドラマ「炎立つ」「花の乱」「秀吉」「毛利元就」のメインロケ施設として使われました。

  • 龍泉洞(岩泉町)

    国の天然記念物に指定されている龍泉洞は宇霊羅山の東麓にあり、日本三大鍾乳洞に数えられています。洞内はすでに知られているだけで2,500m以上あり、その全容は5,000m以上に達すると推定されています。そのうち公開されているのは700m、無数の鍾乳石、地底湖などの自然の造形美は見事です。エメラルドグリーンの湖面が美しい地底湖の中でも第3地底湖は水深98m、第四地底湖(未公開)は120mと水深日本一、世界でも有数の透明度を誇っています。

  • 北山崎(田野畑村)

    北上川沿い、珊瑚橋のたもとから「桜名所高さ200m近くの断崖が8kmにわたって連続する景勝地で、6月になるとシロバナシャクナゲ(県の天然記念物)が咲き、海岸では本州で3箇所しかない貴重なものです。岬の先端に展望台、レストハウス、海辺へ下る遊歩道などがあります。

  • 久慈琥珀博物館(久慈市)

    国内最大の琥珀産地として知られている久慈地方。久慈地方の琥珀は中生代白亜紀後期の約8,500~9,000万年前万年前のもので、宝飾品などに使われている琥珀としては、世界で最も古い年代の琥珀です。久慈琥珀博物館は、古くから琥珀採掘の行われた地にある国内唯一の琥珀専門博物館。琥珀に関する資料や装飾品のほか、貴重な虫入りの琥珀も見ることができます。また、琥珀発掘を体験したり、アクセサリーの加工作業を体験することもできます。

  • 雪谷川ダムフォリストパーク(軽米町)

    森林とダムの景観を生かした水と緑が調和した美しい森林公園。4月下旬から5月中旬にかけて春を彩るチューリップの開花期に合わせて「森と水とチューリップフェスティバル」が開催されるほか、紫陽花が見頃を迎える夏、紅葉の深まりゆく晩秋まで楽しめます。約24ヘクタールの広大な敷地には、高さ16m、直径20mの風車展望台をはじめ、雪谷川ダム周辺が一望できる長さ154mの吊り橋、木炭展示室やレストラン、キャンプ場、丸太アスレチックなどがあり、思う存分自然を満喫できる公園です。